お盆の夜の海辺で憑いたもの

【怖い話 第2249話】お盆の夜の海辺で憑いたもの

引用元
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1465654961/

254 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/06/19(日) 09:14:27.11 ID:G2Rm1n4t0.net

数年前のお盆の日
姉ちゃんと一緒に婆ちゃん家に行った時、変な経験をした
婆ちゃん家は海の近くにあったんだけど
姉ちゃんの車を停める場所が家にはなくて
海辺に車を停めることにしたんだ
人の邪魔にならない場所がここしかなかったから

色々行事が終わって家に帰ろうという時にはもう夜だった
月明かりの下、海辺に向かって姉ちゃんと二人歩いた
あたりには誰もいなかった

ふと右足首に違和感があって
ズボンの裾でも靴に絡まったのかと思って見たけど
何にもなってなかった
それから何となく段々と右足首が重くなって、段々と歩くスピードが落ちた
どんどん遅くなり、最早すり足の牛歩になってるのに
姉ちゃんはこちらを見ない。

姉ちゃんは変わらないスピードでスタスタ歩いてしまって、差が開き
とうとう姿が見えなくなってしまった

255 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/06/19(日) 09:20:11.95 ID:G2Rm1n4t0.net

ここに来て「いよいよ不味いことになった」と思ったけど
止まるのはもっと良くない気がして牛歩でも歩いた
暗いあぜ道を気配を感じつつ牛歩で歩くのは、とても長く感じたし辛かった

ふと、ある場所で嘘のように足の重さが消えた
途端に急ぎ足、10歩も歩けば車についた
車には姉ちゃんがエンジンふかしつつ待っていた 呑気に

車の中ですぐに姉ちゃんに抗議した
置いてくなんて、遅く歩くのを気づきもしないなんて薄情だって
姉ちゃんは驚いてこう言った

「だってアンタ、女の人とおしゃべりしながら歩いてたじゃない!

だって、女の人と肩を組みながら喋ってたじゃない
だって、あんなに熱心に喋ってたじゃない
邪魔になるといけないから先に行ってただけなのに」

引きつった顔で、姉ちゃんに自分は一人だったこと、足が重くて歩けなかったことを話した
その後の車のスピードは言うまでもなく速かったし、途中のコンビニで塩を買ったし、婆ちゃん家に電話して親戚と一緒ではなかったことを姉ちゃんに証明したりした

256 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/06/19(日) 09:21:12.31 ID:G2Rm1n4t0.net

後日、事情を話した親戚と一緒に、同じ道を歩いてみた
足の重さが消えた「ある場所」には小さな祠があった
「この祠はご先祖様を祀ったものなのよ」と説明してくれた

ご先祖様が幽霊から救ってくれたのか
それとも女の人こそがご先祖様で、祠までの帰り道を一緒に歩いただけなのか
それはちょっと分からないけど、手を合わせた

どちらにしろ
お盆の霊は海や川を渡ってあの世に帰って行くらしいし、
いくら駐車スペースがなくても海辺に車を停めるのは良くなかった

おわり

海辺



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