石鎚山で挨拶を交わした男性

【怖い話 第2900話】石鎚山で挨拶を交わした男性

引用元
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1367669100/

501 :本当にあった怖い名無し:2013/06/04(火) 20:06:53.40 ID:Lh5By1kI0

石鎚山の山開きが近づいてきたので、ほんのり怖い話を一つ。

西日本最高峰の山である四国の石鎚山は、2000メートル近い標高を持つ。
霊峰指定されているこの山は、古くから山岳信仰の拠点とされており、
かの有名な役小角や空海もここで修行していたとか。

確かに、断崖絶壁を登る『鎖の道』を行くと、よい修行になると思う。
崖に打ち込まれた鎖を伝い、山を垂直に登っていくのは、いかにも修験者のすることだ。
でも、一般的な登山道はとても登りやすく、子どもやお年寄りが越えられない難所はなかった。

502 :本当にあった怖い名無し:2013/06/04(火) 20:10:53.45 ID:Lh5By1kI0

その石鎚山で、俺は毎年、登山を楽しんでいる。去年もそうだった。
俺は、リュックサックにお茶とお握り、塩をまぶしたゆで卵を入れて、石鎚山に登った。
広大な自然。間のぬけたホラ貝の音。神社の休憩所で売っているニッキ水のキツイ味。
いつも通りの石鎚山を、俺は黙々と登って行った。

試しの鎖どころか、一の鎖も二の鎖も抜け、そろそろ三の鎖に差し掛かろうとしていた。
そろそろ頂上か。そう思って顔を上げると、一人の男性が山を下ってくるのが見えた。

503 :本当にあった怖い名無し:2013/06/04(火) 20:13:09.66 ID:Lh5By1kI0

「こんにちは」
「こんにちは」

すれ違った際、挨拶を交わすのは登山のマナーだ。
にっこりと笑って片手を上げた男性に、俺は明るい声で返事をした。
そして、そのまま、また黙々と山を登って行って……ふと、違和感を覚えた。

504 :本当にあった怖い名無し:2013/06/04(火) 20:14:38.88 ID:Lh5By1kI0

何であの人、スーツ姿だったんだ?

振り向いても、グレーのスーツを着て、片手に通勤鞄を下げた男性は、もう見えなかった。

天下の七大霊山が一つ、石鎚山。
標高1900メートル付近の出来事だった。

510 :本当にあった怖い名無し:2013/06/05(水) 00:01:13.87 ID:iSbmcp2/0

たしかスーツ姿で山に登って自殺した人のニュースが昔あった

山



スポンサーリンク