山口先生のとこのおばあちゃん

【怖い話 第2982話】山口先生のとこのおばあちゃん

引用元
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1363629968/

626 :本当にあった怖い名無し:2013/04/17(水) 17:40:34.15 ID:60EDqEyn0

小学校1年生の頃、よく自分ちのお墓があるお寺でひとりで遊んでいた。

池の鯉をみたり、お寺に飼われてた猫のミケと遊ぶのが楽しかった。
じいちゃんのお墓にお参りして、
周りに生えてるタンポポを摘んでお供えしたりしてた。

ある日、いつものようにタンポポを摘んでいたら、着物を着たおばあちゃんが声をかけて来た。

「泉さんとこの和子ちゃんでしょ? しばらく見ないうちに大きくなって」
と、おばあちゃんは笑ってた。

おばあちゃんはどこのお家のおばあちゃんかって聞くと、
「山口先生のとこのおばあちゃんよ」
と、答えた。

山口先生は近所の小児科の先生で、私も熱をだしたりするとその先生の所で診てもらってた。

「おばあちゃんね、迷子になっちゃたのよ。お墓までは来れたのに、先生のお家まで行く道がわからなくなって困ってたの。」

大人でも迷子になるんだんね。
あっちの門を出て、まっすぐ行って、車がたくさん通ってる道を左に曲がって、またまっすぐ行くんだよ。
信号は渡っちゃだめだからね、と教えてあげた。

おばあちゃんは、
「どうもありがとう。きちんと教えられて偉いわね。これはお礼。」
と、言って明治ミルクキャラメルをくれた。

627 :本当にあった怖い名無し:2013/04/17(水) 17:41:28.74 ID:60EDqEyn0

その夜風邪をひいたのか熱をだした。
夜の8時頃、山口先生が往診に来てくれて、お尻に注射をうたれた。

偉いねって褒められた事を言いたくて、昼間の事を話して、先生のおばあちゃんからもらった明治ミルクキャラメルを見せた。

先生と母親はびっくりしたように顔を見合わせた。
私は多分そのまま眠ってしまったんだろう。目が覚めたら朝になっていて、熱もすっかりひいていた。

あとから知ったんだけど、おばあちゃんは前の年になくなっていて、事情があり分骨したんだそうだ。
キャラメルはおばあちゃんの大好物で、入れ歯につかないように、一粒をゆっくり時間をかけて噛まずになめてたんだって。

タンポポ



スポンサーリンク