【怖い話 第3475話】高2の夏体験した金縛りの話
引用元
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1341449031/
581 :金縛りパパ1:2012/07/27(金) 16:58:10.56 ID:PwogbGUl0
高2の夏体験したほんのりと怖かった話
もう15年以上前なので当時の怖さが大分薄れてきてますが、
この時期になると今でも毎年思い出すので書かせていただきます
長文になりますがよろしくお願いします
私は高1の頃から就寝中良く金縛りにあっていました
初めて経験した時は、これが噂の金縛りかと盛大にびびったものですが
しかし幽霊が出てくることもなかったし毎晩の恒例行事のようになっていたので
そのうち金縛りになっても「あ、又金縛りか動けないし寝よ」とすぐに寝ていたのです
それがある夜いつもと状況が変わりました
その夜も通常通り深夜に金縛りにあって一瞬覚醒したものの
金縛りであることを確認してそのまま寝ようとしたのですが
その瞬間左半身全体に電撃をくらったような痺れと痛みがはしったのです
びっくりしました
最初は怖いとかじゃなくて、ただ襲いくる痛みとしびれに混乱するばかりでしたが
相変わらず全身がピクリとも動かせないこと、声が出せないことから
これは金縛りの一種だと認識するにいたり恐怖にかられました
なにせ今まで毎日かかっていた金縛りとはレベルが違うし、
気のせいか部屋の空気が張詰めてきている感じがします
しかし自分には霊感はないはずだからこれは気のせいだ気のせいなんだ!
と言い聞かせビリビリくる左半身の痛みに耐えながらなんとか寝ようとしました
その瞬間、突然ベットの頭の所においてあったラジカセのラジオが鳴り出しました
582 :金縛りパパ2:2012/07/27(金) 17:01:54.59 ID:PwogbGUl0
いきなり入る電源、FMに合わせてあったはずのラジオから流れだす耳障りなノイズ
ノイズの音も突然大きくなったり小さくなったり恐怖心を更に煽ります
しかもその頃もっぱら聴いてたのはCDだったので何かの理由で電源が入っても
聴こえてくるのはCDの曲が普通だろうに何故かラジオに切り替わっています
この時点でラジオのノイズから変な声でも聞こえてきそうで心臓バクバク(でも動けず)
583 :金縛りパパ3:2012/07/27(金) 17:04:34.51 ID:PwogbGUl0
なのに、この後この恐怖を更に上回る恐怖に陥りました
ラジオのノイズが強弱で流れ続けなんだか人の声みたいに思えてきた時点で
もう寝る事は完璧に放棄
なんとかして起き上がらなければ動かなければと身体に力を込めると
それを見越すかのように更なるビリビリが左半身に
思わずうめくほどの痛みでした。ちなみに声は出そうとしても出ませんでした
584 :金縛りパパ4:2012/07/27(金) 17:08:48.76 ID:PwogbGUl0
すると突然また唐突すぎるタイミングでラジオの電源が切れます
えっ?と思ったのも束の間、今度は部屋の外を歩く誰かの足音が聞こえてきました
ギシ…、ギシ…、ギシ…
私の部屋は当時二階にありました。他の家族はみんな一階にそれぞれ部屋があり
二階で寝起きしていたのは自分だけです
593 :規制縛りパパ5:2012/07/27(金) 20:44:40.97 ID:kHpmATb10
田舎の古い家なので階段はどんなにそっと上っても、必ず大きくミシリと音が鳴ります
だから家族の誰かが二階に上ってきたなら必ず階段の軋む音が聞こえるはずなのです
しかしその足音は唐突に二階の廊下から聞こえてきました
絶対にありえないことです
足音はギシ、ギシ、ギシ、と一歩一歩踏みしめるような感じで廊下を進んできます
私は金縛りに襲われていて身動きはできませんでしたが耳は正常に聞こえていたので
足音の具合から一歩一歩自分の部屋に近づいてきていることがわかりました。
あと足音から結構わかるものですが、その時の音から少なくとも子供の足音ではない
音がものすごく重く感じたので男のものではないかと思いました
足音はゆっくり、でも一歩一歩近づいてきます。
横になってはいても大体何歩くらいで自分の部屋に着くか想像がつくので
次第に近づいてくる足音に恐怖は最高潮でした。
そしてついに足音はギシリと部屋の前で止まりました
全身から噴出す汗
部屋の扉を開ければすぐそこにベッドがあるので
足元から正体不明な何かと遭遇してしまう確立はほぼ100%です
古い家なので部屋の扉は襖仕様の開き戸、鍵なんてものは始めからついていません
開けられたら最後です
594 :規制縛りパパ6:2012/07/27(金) 20:45:21.32 ID:kHpmATb10
言葉は発することはできませんでしたが、
足音が近づいてくる途中から私は必死で心の中でお経を唱えていました
子供の頃から家族に連れられてお寺の集まりに参加したり
毎月の月参りにもかかさず出ていたのでお経は本が無くても大体は覚えていました
その覚えていたお経をひたすら心の中で唱えていたのです
すると部屋の前まできた足音が一度ぴたりと止まったかと思うと
ミシリ…、ミシリ…と今度は部屋の前で円を描くように回り始めました
見えていないはずなのに何故わかるのかと思われるかもしれませんが
実際に誰かにやってもらうと思いのほか足音でその人がどういう動きをしているかわかると思います
部屋には入らず部屋の前でグルグル回り続ける足音
それはそれで意味がわからないだけに恐怖です
相変わらずかかったままの金縛りも苦痛でした
かなり長い間その足音を聴いていましたがここで不意打ちのように又しびれが襲ってきました
595 :規制縛りパパ7:2012/07/27(金) 20:46:45.21 ID:kHpmATb10
思わずぐぐっと呻き、お経を唱えるのやめた時足音が変わりました
ダンッ!!!という踏み込むような激しい音です
その瞬間私は今扉の取っ手に飛びついたなと感じました
理屈じゃなく今扉を開けようとしてるとわかったのです
そこで痛みをこらえながらすぐ再びお経を唱え始めました
意識は扉の外へと向けるようにし、心の中で今まで以上に大きな声でお経を唱えます
また扉の前で回りはじめる足音
これはお経をやめたときが終わりだなと感じ、断続的に襲ってくる電撃のような金縛りにも必死で耐えました
どれくらいそうしていたでしょうか
ふと気づくと扉の前を回る足音がなくなっていました
ですがそれは自分がお経を唱えるのをやめるのを待っているだけかもしれないと思い
その後もしばらくお経を唱え続けました
そうやって更に五分くらいたった後、ついに金縛りがとけたのです
文字通り戒めが解けたような全身が弛緩するような感じでした
同時に部屋の空気も元に戻ったと感じました
まだ左半身には痺れが若干残っていますが確かに動けます
首を回して時計を見ると4時過ぎ、2時に金縛りにかかったとしても実に2時間経っていました
596 :規制縛りパパ8:2012/07/27(金) 20:48:03.30 ID:kHpmATb10
空は若干白んできて朝がきたことをこれほど嬉しく思ったことはありません
身体は動かせるようになったものの、到底扉を開けて廊下を確かめる勇気はなく、
部屋の明かりをつけラジカセの電源を抜き、ベッドで横になりながらやっぱりお経を唱えてしまいます
でも今度はきちんと声に出して唱えました
その後5時半過ぎになって母親が台所で動き始める頃におそるおそる部屋からでましたが
もちろん廊下に人の気配はありませんでした
朝食の時間になって深夜の出来事を家族に話したのですが案の定誰も信じてはくれませんでした
そのまま学校に行き、友達にも同じ話をしたのですがやはり反応は家族と一緒
怖い夢を見たんだよというものでした
絶対夢じゃないのにと一人悶悶と椅子に座っていると、
隣の女子が先ほどの自分の話を聞いていたらしく
そんなに気になるなら盛塩とかしておけば?とアドバイスをくれました
どうやってやるのかと聞いたら小皿に塩を盛って気になる場所においておけばいいんじゃない?というもので
そんなんでいいのかと若干不安に思いながらも帰宅後即実行
まず部屋に一つ、そして廊下に出て階段の上がり口の隅にひとつ、もう一つはもちろん部屋の扉の横隅に置きました
597 :規制縛りパパ9:2012/07/27(金) 20:49:15.23 ID:kHpmATb10
正直その日の夜寝るのがすごく怖くて
最初から枕元にお経の本を置いておいたりもしたのですが
予想に反して何も起きず
次の日も何も起きず
そのまま二三日が過ぎ、あの深夜の出来事はなんだったんだろうと思い始めた頃
ふとそういや盛塩はどうなったんだろうと思い確認してみると
部屋と階段の所においた盛塩は若干固まっているくらいで大した変化もなかったのに
扉の前に置いた塩だけ水になっていました
そこでまたゾッとしたのは言うまでもありません
大学に入る頃には金縛りにあうこともなくなり、その後怖い体験をしたこともありませんが、
あの高2の体験は今思い出してもちょっとゾクっとなります
書いてみると思ったよりもずっと長文になってしまい、しかも規制にかかり
間が空いたりと申し訳ありませんでした
支援いただいた方、そしてここまで読んでくださった皆さんに感謝いたします
ありがとうございました
高2の夏体験したほんのりと怖かった話
もう15年以上前なので当時の怖さが大分薄れてきてますが、
この時期になると今でも毎年思い出すので書かせていただきます
長文になりますがよろしくお願いします
私は高1の頃から就寝中良く金縛りにあっていました
初めて経験した時は、これが噂の金縛りかと盛大にびびったものですが
しかし幽霊が出てくることもなかったし毎晩の恒例行事のようになっていたので
そのうち金縛りになっても「あ、又金縛りか動けないし寝よ」とすぐに寝ていたのです
それがある夜いつもと状況が変わりました
その夜も通常通り深夜に金縛りにあって一瞬覚醒したものの
金縛りであることを確認してそのまま寝ようとしたのですが
その瞬間左半身全体に電撃をくらったような痺れと痛みがはしったのです
びっくりしました
最初は怖いとかじゃなくて、ただ襲いくる痛みとしびれに混乱するばかりでしたが
相変わらず全身がピクリとも動かせないこと、声が出せないことから
これは金縛りの一種だと認識するにいたり恐怖にかられました
なにせ今まで毎日かかっていた金縛りとはレベルが違うし、
気のせいか部屋の空気が張詰めてきている感じがします
しかし自分には霊感はないはずだからこれは気のせいだ気のせいなんだ!
と言い聞かせビリビリくる左半身の痛みに耐えながらなんとか寝ようとしました
その瞬間、突然ベットの頭の所においてあったラジカセのラジオが鳴り出しました
582 :金縛りパパ2:2012/07/27(金) 17:01:54.59 ID:PwogbGUl0
いきなり入る電源、FMに合わせてあったはずのラジオから流れだす耳障りなノイズ
ノイズの音も突然大きくなったり小さくなったり恐怖心を更に煽ります
しかもその頃もっぱら聴いてたのはCDだったので何かの理由で電源が入っても
聴こえてくるのはCDの曲が普通だろうに何故かラジオに切り替わっています
この時点でラジオのノイズから変な声でも聞こえてきそうで心臓バクバク(でも動けず)
583 :金縛りパパ3:2012/07/27(金) 17:04:34.51 ID:PwogbGUl0
なのに、この後この恐怖を更に上回る恐怖に陥りました
ラジオのノイズが強弱で流れ続けなんだか人の声みたいに思えてきた時点で
もう寝る事は完璧に放棄
なんとかして起き上がらなければ動かなければと身体に力を込めると
それを見越すかのように更なるビリビリが左半身に
思わずうめくほどの痛みでした。ちなみに声は出そうとしても出ませんでした
584 :金縛りパパ4:2012/07/27(金) 17:08:48.76 ID:PwogbGUl0
すると突然また唐突すぎるタイミングでラジオの電源が切れます
えっ?と思ったのも束の間、今度は部屋の外を歩く誰かの足音が聞こえてきました
ギシ…、ギシ…、ギシ…
私の部屋は当時二階にありました。他の家族はみんな一階にそれぞれ部屋があり
二階で寝起きしていたのは自分だけです
593 :規制縛りパパ5:2012/07/27(金) 20:44:40.97 ID:kHpmATb10
田舎の古い家なので階段はどんなにそっと上っても、必ず大きくミシリと音が鳴ります
だから家族の誰かが二階に上ってきたなら必ず階段の軋む音が聞こえるはずなのです
しかしその足音は唐突に二階の廊下から聞こえてきました
絶対にありえないことです
足音はギシ、ギシ、ギシ、と一歩一歩踏みしめるような感じで廊下を進んできます
私は金縛りに襲われていて身動きはできませんでしたが耳は正常に聞こえていたので
足音の具合から一歩一歩自分の部屋に近づいてきていることがわかりました。
あと足音から結構わかるものですが、その時の音から少なくとも子供の足音ではない
音がものすごく重く感じたので男のものではないかと思いました
足音はゆっくり、でも一歩一歩近づいてきます。
横になってはいても大体何歩くらいで自分の部屋に着くか想像がつくので
次第に近づいてくる足音に恐怖は最高潮でした。
そしてついに足音はギシリと部屋の前で止まりました
全身から噴出す汗
部屋の扉を開ければすぐそこにベッドがあるので
足元から正体不明な何かと遭遇してしまう確立はほぼ100%です
古い家なので部屋の扉は襖仕様の開き戸、鍵なんてものは始めからついていません
開けられたら最後です
594 :規制縛りパパ6:2012/07/27(金) 20:45:21.32 ID:kHpmATb10
言葉は発することはできませんでしたが、
足音が近づいてくる途中から私は必死で心の中でお経を唱えていました
子供の頃から家族に連れられてお寺の集まりに参加したり
毎月の月参りにもかかさず出ていたのでお経は本が無くても大体は覚えていました
その覚えていたお経をひたすら心の中で唱えていたのです
すると部屋の前まできた足音が一度ぴたりと止まったかと思うと
ミシリ…、ミシリ…と今度は部屋の前で円を描くように回り始めました
見えていないはずなのに何故わかるのかと思われるかもしれませんが
実際に誰かにやってもらうと思いのほか足音でその人がどういう動きをしているかわかると思います
部屋には入らず部屋の前でグルグル回り続ける足音
それはそれで意味がわからないだけに恐怖です
相変わらずかかったままの金縛りも苦痛でした
かなり長い間その足音を聴いていましたがここで不意打ちのように又しびれが襲ってきました
595 :規制縛りパパ7:2012/07/27(金) 20:46:45.21 ID:kHpmATb10
思わずぐぐっと呻き、お経を唱えるのやめた時足音が変わりました
ダンッ!!!という踏み込むような激しい音です
その瞬間私は今扉の取っ手に飛びついたなと感じました
理屈じゃなく今扉を開けようとしてるとわかったのです
そこで痛みをこらえながらすぐ再びお経を唱え始めました
意識は扉の外へと向けるようにし、心の中で今まで以上に大きな声でお経を唱えます
また扉の前で回りはじめる足音
これはお経をやめたときが終わりだなと感じ、断続的に襲ってくる電撃のような金縛りにも必死で耐えました
どれくらいそうしていたでしょうか
ふと気づくと扉の前を回る足音がなくなっていました
ですがそれは自分がお経を唱えるのをやめるのを待っているだけかもしれないと思い
その後もしばらくお経を唱え続けました
そうやって更に五分くらいたった後、ついに金縛りがとけたのです
文字通り戒めが解けたような全身が弛緩するような感じでした
同時に部屋の空気も元に戻ったと感じました
まだ左半身には痺れが若干残っていますが確かに動けます
首を回して時計を見ると4時過ぎ、2時に金縛りにかかったとしても実に2時間経っていました
596 :規制縛りパパ8:2012/07/27(金) 20:48:03.30 ID:kHpmATb10
空は若干白んできて朝がきたことをこれほど嬉しく思ったことはありません
身体は動かせるようになったものの、到底扉を開けて廊下を確かめる勇気はなく、
部屋の明かりをつけラジカセの電源を抜き、ベッドで横になりながらやっぱりお経を唱えてしまいます
でも今度はきちんと声に出して唱えました
その後5時半過ぎになって母親が台所で動き始める頃におそるおそる部屋からでましたが
もちろん廊下に人の気配はありませんでした
朝食の時間になって深夜の出来事を家族に話したのですが案の定誰も信じてはくれませんでした
そのまま学校に行き、友達にも同じ話をしたのですがやはり反応は家族と一緒
怖い夢を見たんだよというものでした
絶対夢じゃないのにと一人悶悶と椅子に座っていると、
隣の女子が先ほどの自分の話を聞いていたらしく
そんなに気になるなら盛塩とかしておけば?とアドバイスをくれました
どうやってやるのかと聞いたら小皿に塩を盛って気になる場所においておけばいいんじゃない?というもので
そんなんでいいのかと若干不安に思いながらも帰宅後即実行
まず部屋に一つ、そして廊下に出て階段の上がり口の隅にひとつ、もう一つはもちろん部屋の扉の横隅に置きました
597 :規制縛りパパ9:2012/07/27(金) 20:49:15.23 ID:kHpmATb10
正直その日の夜寝るのがすごく怖くて
最初から枕元にお経の本を置いておいたりもしたのですが
予想に反して何も起きず
次の日も何も起きず
そのまま二三日が過ぎ、あの深夜の出来事はなんだったんだろうと思い始めた頃
ふとそういや盛塩はどうなったんだろうと思い確認してみると
部屋と階段の所においた盛塩は若干固まっているくらいで大した変化もなかったのに
扉の前に置いた塩だけ水になっていました
そこでまたゾッとしたのは言うまでもありません
大学に入る頃には金縛りにあうこともなくなり、その後怖い体験をしたこともありませんが、
あの高2の体験は今思い出してもちょっとゾクっとなります
書いてみると思ったよりもずっと長文になってしまい、しかも規制にかかり
間が空いたりと申し訳ありませんでした
支援いただいた方、そしてここまで読んでくださった皆さんに感謝いたします
ありがとうございました
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