高校生の時、両親不在時の夜の話

【怖い話 第281話】高校生の時、両親不在時の夜の話

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http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1395834994/


202 :名無しさん@おーぷん :2014/11/03(月)10:30:19 ID:???

高校生のとき、両親不在の夜。
夕飯を食べ終わって、皿を洗っているとき
パキン、パキンという音が家中に響き渡った。
単に家がきしんでいるだけといえばそれまでだが、いわゆるラップ音とも言えば言えるわけで
怖いなあ、と思いつつ洗い物を続けていると
視界の隅に人の手のようなものが映った。振り返ったが誰もいない。

いよいよ怖くなってきたが、同時に「兄かもしれない」と思った。
兄は私が物心つく前に病気で死んでしまっていたのだが
常々「幽霊でもいいから会いたい」と思っていた。
兄だったら別に怖くないし、むしろ嬉しいぐらいだが
兄ではない何者かが家の中にいるとすると、物凄く怖い。

私は皿を片付けながら、半ば冗談で声に出して歌った。
「お兄ちゃんだったら嬉しいなぁ~♪ 違ったら怖いなぁ~♪」
それを何度か繰り返しているうちに、いきなり首筋の毛が逆立った。
振り返ると、目の前に顔が浮かんでいた。
「ざぁ~んねん♪」
唇は動いていなかったが、確かにそいつの顔から女の声が聞こえた。
ぐしゃっと上下に押し潰したような顔で、髪は爆発したようにモシャモシャしていて肌は黒く汚れている。
男か女かも分からなかったが、声からするに女だったと思う。
胴体は見当たらなかったが、やたらと細い、虫の脚みたいな腕が二本、頭の脇から突き出していた。

気がつくといきなり朝になっていて
私は普段着のまま自分の部屋の布団の中にいた。
夢だったのかどうか未だに分からないが、
夕飯を食い終わって皿を洗って、片づけて、振り返ったら首があって、布団の中で目が覚める、と
記憶は連続しているので夢とは思えない。

それにしても、怖いものを見てゾッとするなら話は分かるが
ゾッとしたので振り返ったら怖いものを見た、というのは後にも先にもそのときだけだ。

キッチン



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