霊園で俺をどこかへと導く猫

【怖い話 第743話】霊園で俺をどこかへと導く猫

参考URL
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1397383755/


827 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/10(火) 01:24:58.99 ID:e7VgyANeO.net

初書き込みなんだが実体験の怖い話はここで良いんだよな?

俺が高校生の時の話なんだが。
当時俺が通っていた学校はすぐ近くに県立だが国立のバカでかい霊園があって。
霊感ほぼ0でガチ運動部の俺は毎日部活でその霊園の中を走り込みをしていたんだ。
走るのは時間にしてだいたい一時間くらいかかるルートで、他の部活の部員もよく利用しているのでそれなりに人とすれ違うんだ。


んで、夏のかなり良い天気の日だったと思う。
学校まで後10分くらい、すぐ隣が墓になってる場所で「にゃお~ん…」って猫の声が聞こえた。

828 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/10(火) 01:26:57.48 ID:e7VgyANeO.net

わかる奴はわかると思うが猫が誰かを呼ぶ時の間延びした声ってあるだろ? まさにあれ。
俺んちは生まれた時から猫をたくさん飼っていて俺も大層な猫好きなんよ。
思わず速度を落として声のした方を見ると、かなり近い墓石の間から猫がこっちを見ていた。

もう10年以上前の事だからあまり覚えていないんだが確か灰色っぽい猫だった。
別にどこにでも居そうな猫で、ちょこんとお行儀良く座ってた。
今思えばかなり軽率な行為なんだが俺は立ち止まって、「ちっちっちっ」と舌を鳴らして猫を呼んだ。
猫は寄ってくるでも逃げるでもなくずっとこっちを見ていたので、俺は歩道から墓地に入ったんだ。

829 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/10(火) 01:28:57.25 ID:e7VgyANeO.net

すると猫は俺の手が届きそうになるとゆっくり後ろを向いて墓地の奥に歩いた。
逃げられたと思ったら猫は最初と同じ距離くらいまで離れると、またこっちを向いて座り「にゃお~ん…」と鳴いた。
なんとか触りたい俺は舌を鳴らしながら近付くがまた同じ様に距離を置かれて、また「にゃお~ん…」。

ここで俺は「あぁ、俺をどこかに案内したいのかな?」と薄々感づいていたんだが。
せいぜい「子猫でも見せてくれるのかな」くらいに考えた。
普段から利用するランニングコースのすぐ近くという場所と、晴れ渡るような青空という状況に完全に油断していた。

830 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/10(火) 01:32:21.12 ID:e7VgyANeO.net

猫に呼ばれながら墓石の間を少しずつ奥に進んでいくと、墓場の奥の林に突き当たった。
外から見た感じ木々もまばらな普通の林だったんだが、猫がするっとそこに入ると木の陰に行ったのか姿が見えなくなった。
姿は見えないが「にゃお~ん…」という俺を呼ぶ鳴き声は聞こえたので、俺は林に入った。

一歩。
二歩。

三歩入った俺は死ぬほど後悔した。

木々もまばらに見えた林は中は薄暗く、360度から不気味な木々のざわめきがやけに大きく聞こえた。
変な声がしたとか、幽霊が出たとかそういう明確な異常は無いが。
ゲームで例えるとさっきまで『僕のなつやすみ』みたいだった世界が一瞬にして『サイレント・ヒル』の世界に叩き込まれたかと思うほどの劇的な変化だった。

831 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/10(火) 01:34:48.24 ID:e7VgyANeO.net

慌てて前後左右、頭上足下を弾かれたように確認したが、どこにも猫の姿はない。
それどころかほんの三歩後ろのはず林の外がやけに遠く感じられた。
正直何が起こったのかまるでわからん俺はただただ混乱した。

「にゃお~ん…」

また猫の声がした。
背中につららを入れられたような悪寒を感じて心臓が高鳴った。
金縛り? ではないと思う。純粋に恐ろしくて動けなくなった。正直半泣きだった。
目だけで林の奥を探すが猫は居ない。
俺が動けないでいると何度も猫は鳴いた。
「にゃお~ん…」「にゃお~ん…」「にゃお~ん…」

832 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/10(火) 01:36:15.44 ID:e7VgyANeO.net

機械的な等間隔で俺を呼ぶ鳴き声は木々のざわめきに混じるように前後左右から聞こえた。
そこで俺は「これは猫じゃない!!」と直感して、一目散に逃げた。

学校前の交差点とか赤信号でも夢中で走り抜けた。
グラウンドには先に到着した同級生が俺を待ってた。
先頭を走っていたはずの俺がいつまで経っても戻ってこないのを心配してくれてた。


その日の夜、晩飯の時に家族にこの話をしたらしこたま怒られた。
それなりに長いこと親父に説教されて、あんまり内容は覚えていないんだが。
『(この世界に)生きてんのがお前だけだと思うなよ』というような旨を叱られた気がする。

あれが何だったのかはわからんが、今でもあの猫(?)の俺を呼ぶ声は忘れられない。

長文駄文失礼。

猫



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